久喜邦康の市長ブログ

2010/07/28

夏山山岳特別救助隊

  私は、今から35年前に日本医科大学ワンダーフォーゲル部に所属していました。山岳医療に関心があり、北アルプスの太郎山北東、標高2330mにある山小屋の主人とも親しくさせていただいた関係もあったので、市長職になる前までは時間があるごとに山岳救助医療に携わってきました。
 2003年に、いつものように行程5時間の山小屋を目指して登っておりますと、途中で中年男性がうずくまっていました。顔面蒼白で脈はとぎれとぎれであり心筋梗塞ではないかと考え、山小屋の主人とすぐ連絡をとりました。30分程で富山県警山岳救助隊員の方に来ていただき、防災ヘリにて救助されたため、事なきをえたことを思い出しました。
 その後、毎年、多くの山岳救助隊員と山小屋でご一緒させていただき、いろいろな救出活動の話を伺いました。またあるときは、猛烈な嵐のなか、小屋から3時間程の山頂で遭難事故があり、こんな雨の中を出動するのかと思っていたところ、装備をまとめ飛び出して行きました。
 なにしろ、彼らは日常的に体を鍛え、山登りは常に走るものとしており、標準行程3日を要するところも日帰りで難無くこなすことが当たり前、また、どんな崖でも降りて救出できると自信を持って話してくれました。そして、危険があっても要請があればどんなところでも駆けつけることが”使命”であると、どの方も自信を持って話しておりました。
 夏山シーズン到来です。秩父地域には、多くの登山客がお出でになります。このように命がけの山岳救助隊員の方がおられるからこそ、安心して登山ができるのだと思います。登山客の方々も山を甘く見ず、常に危険をはらんでいることをご理解いただき、各自の山行には、くれぐれも細心の注意を払われるようお願いいたします。
 夕方から、故大沢敦特別救助隊員の通夜式がしめやかに営まれました。ご冥福を心からお祈りいたします。

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